勝手にインプレッション!その1

DAIHATSU MOVE CUSTOM L(2003年式)

 

●緒言
 せっかく借りた代車、ただ単に普通に(?)乗って終わったのでは勿体ない。こんな機会は滅多に無い、というわけで、色々と乗り回してきました。自分の見識を広める意味で、感じた事をツラツラと綴ってみようと思います。

●車について
  2003年度軽自動車車名別新規届出台数日本一・・・だったようです。お借りした車のグレードは”L”というヤツで、カタログを見る限り、もっともお安いグレードのようです。原動機は43kW(58ps)/7600rpm,64N・m(6.5kg・m)/4000rpmのNAです。車両重量は820kgで、コペンより10kg軽いようです。NAなのでトルクは細いですが、出力はソコソコ出ているようなので、走りは期待できそうです(?)。

●感動したとこ
 凄く広いです!まぁ、コペンとの比較になってしまうので、どんな車でも大概広く感じるのですが、座席からフロントウィンドウまでの距離が遠いです。これだけで随分広く感じるものなんですね。ま、無駄な空間と言ってしまえばそれまでなんですが(汗)。
 フロントシートを最も前に出し、背もたれを思いっきり倒すと、フラットシートになります。後部座席の座面までが”ほぼ”フラットになるので、ゆったりとくつろぐ事ができます(但し、乗員2名まで)。ドライブに出かけた日の昼食(貧乏なのでオニギリ持参)を取る時、雨がパラついてきたので車中で食事をしたのですが、フラットシートのおかげで随分とリラックスできました。一瞬ですが、この車もいいかな・・・と思ってしまったほどです。
 また、フロントシートにはアームレストが付いているのですが、コイツがなかなか使い心地が良いです。アームレストの中が小物入れになっているのも良いですが、上記のフルフラットにした時、後部座席の足元の空間に置いてある荷物が、アームレストを引き上げるだけで取り出せます。

 

●気になった事

 雨の日、助手席の視界が極端に悪いです。車幅の割りに高さがあるフロントウィンドウのせいなのですが、左上部の拭き残し部がやたらと広いです。雨の日は景色もそんなに良くないと思うので、助手席の人は寝てなさいって事なんでしょうね(違)。

 コペンやレガシィと比較してステアリングレシオが低い為か、もう一切り足しをしないと、思った通りに曲がりません。慣れてしまえば良いのでしょうが、万が一の時の回避行動が遅れてしまう事になるので、ちょっと・・・というか、だいぶ気になりました。

●走りについて

 普通に街乗りしているぶんには、なんら不満は感じません。ちょっと出足が遅い気もしますが、全然オッケーです。車内は広いし見晴らしは良いし、十分快適です。
 ちょっと流れの速い国道なんかは、NAのトルクの細さ&800kgオーバーな車体の為、出足はもたつきますが、出力が58ps(但し、7600rpmでの話し)もある為、速度が乗ってしまえば巡航は楽勝です。
 出足に関しては、車体価格にあと21諭吉乗せるとターボが手に入り解決しますが・・・微妙なところですねぇ。

 時には紅葉を見に行こう!という事になるかもしれません。という訳で、日光のいろ○坂をドライブしてきました。お山ドライブの定番コースなので、ココを選びました。・・・というのは嘘です。非力な車が山を登らないという感覚がどんなものか知りたくて出かけただけだったりします(汗)。
 で、意気揚々と全開モードでいろは坂に突入。唸るエンジン・・・が、一向に速度が上がりません。後ろから鼻くそをほじりながら走るistに煽られます。しかたないので左車線に入り道を譲ります。が、こっちも出来る限り抵抗(?)を続けたのですが、アッサリ抜き去られました。以後も終始全開で駆け上ります。コーナーでは40km/h未満に落とさないとフロントタイヤが悲鳴をあげます。が、一度速度を落とすと6.5kg・mの細いトルクで820kgの巨体は加速しません。いろはの上りだと、どんなに頑張っても50km/hくらいしか出ません。・・・あぁ、これが非力って事なのね・・・。十分理解しました。が、これはこれで楽しい。非力な車ですが、それなりに力の限りを尽くして走る事を堪能いたしました。

●まとめ

 平野部で生活車として使う分には十分な車です。但し、思い余ってこの車でお山へドライブに出かけようとすると辛い思いをします。せめてターボ付き(R、RSなど)であれば、非力さは解消されるでしょう。私が買わざるを得ない状況に追い込まれたとしたら、生活が苦しくなろうともターボ付きを買います。そうすれば、これ一台でほとんどの用は足りますから。

 

 ・・・なぁんて、えらそうに感じたままを書いてみました。これからは、新たな車に乗るチャンスがある度に、可能な限り色々な使い方をして、車に対する見識を深めてみようかと思います。

 

次回予告:SUBARUが誇る2シーター田んぼスポーツ、サンバー4WD・5MT・・・(?)